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【旅コラム】東丹沢七沢(厚木) 〜彼岸花の金剛寺と長谷寺ハイキング〜

ようやく、涼やかな季節になりました。
今年の夏は、猛暑、猛暑、猛暑で、夏の暑さに屋外観光を躊躇した日が何回かありましたね。

爽やかな秋晴れが心地よい9月〜10月は観光にはもってこいの季節です。

さて、先週末は、近場ではありますが、ちょっとフラッと厚木飯山に散歩に行ってきました。神奈川県は、鎌倉はじめ多くの神社仏閣がありますが、厚木飯山にも素晴らしい神社仏閣があるので、ご紹介したいと思います。

 

彼岸花の咲く飯山金剛寺

神奈川県厚木市の観光名所といえば、「飯山温泉郷」「東丹沢七沢温泉郷」「宮ケ瀬・水の郷」と3つのエリアに分けられていて、それぞれ有名な観光スポットが点在しています。

特に、東京など首都圏から近いため、“都心から90分”というキャッチフレーズで、観光客を呼び込んでいることで有名です。

このあたりは、神奈川県の中でも、とても自然豊かな一帯で、景色も美しくお水も美味しい、そして良質な温泉に恵まれた身近な癒やしスポットという印象が強いエリアですね。

今回は、この中でも『東丹沢七沢温泉郷』のエリアの、飯山金剛寺・飯山観音・龍蔵寺をめぐるプチハイキング体験をしてきました。それをブログにまとめます。

『東丹沢七沢温泉郷』の入り口には七沢歓迎アーチと赤い庫裡橋があります。

その前には、東丹沢七沢観光案内所があり、近隣の観光エリアマップ等のガイドマップがおいてありました。

まだ新しい観光案内所で、中には2名くらいのガイドさんが常駐されていらっしゃいました。ここにある観光ガイドマップをもらった方が良いです。

基本的にこのあたりは駐車場が無いのですが、観光案内所のガイドさんに訪ねた所、空いている所に停めて良いということでしたので、かなり自由に車を停めさせていただきました。

この界隈で、常に環境整備をされているようですので、駐車した車を見てくれていらっしゃるようでした。(でも、もちろんご自身の責任で駐車してください)

そして、車を停めたら、目の前に参道がある金剛寺へ。

参道の手前から、真っ赤な彼岸花が出迎えてくれました。この季節は本当に彼岸花が美しいです。

金剛時は、観光用に公開しているお寺さんではないのですが、実はこのあたりの神社仏閣では最も歴史の深い曹洞宗のお寺です。観光地ではないので、今は檀家さんに支えられているお寺さんなのだそうです。

そして、飯山金剛寺は1182年から記録に刻まれているそうで、金沢称名寺・鎌倉覚園寺・京都泉涌寺とも深い関わりを持つ歴史あるお寺です。

金沢称名寺については、私のブログのこちらの記事を御覧ください。京都泉涌寺は、こちらを御覧ください。

参道は、とても素朴で、桜の巨木に囲まれていました。桜の季節にもう一度来てみたいですね。

こちらは、大師堂。
18世紀中頃の建築だと見られているそうです。この中には、江戸時代中頃〜後半にかけて造られた100基以上の石地蔵が収められています。

見た目はとても古いのですが、未だしっかり建っている所が素晴らしいと感じました。とても雰囲気があります。

そして、この飯山金剛寺には国指定重要文化財である木造阿弥陀如来座像が保管されています。140cmほどの檜材の寄木造りで、平安時代後期の作品だそうです。

京都由来の阿弥陀如来様だそうで、日頃は見られませんが、時々一般公開されているようで、今年は4月に公開されたそうです。

この日は木造阿弥陀如来座像は見られませんでしたが、お寺の奥様から、様々なお話をお聞かせいただきました。

飯山観音へのプチハイキング

金剛寺で、お寺の奥様とお話をさせていただいた後に、ここから歩いて飯山観音へと向かいました。金剛寺に向かって左側に、山に続く遊歩道があります。緑深い入り口ですが、比較的歩きやすい遊歩道になっていますので、早速ここからプチハイキングに入ります。

季節柄、道端には彼岸花が咲き誇ります。

階段を登ると、比較的平坦な道に入ります。ただ、少しずつ登ってきますので、小汗をかくくらいの運動になりますね。

ちゃんと整備はされていますが、道幅の狭い所や小枝が沢山落ちていて、少し歩きにくい所もチラホラと。金剛寺から長谷観音までは5〜6分ですが、ゆっくり歩くと10分くらいかかるかもしれません。

いずれにせよ、そんなに遠くはありませんので、歩くのが気持ち良いです。

ただ、季節柄ヤブ蚊が多かったです。かなり蚊にさされますし、ヤマビルなどもいる可能性が高いので虫除けと肌を露出しない服装がベストです。

飯山観音近くには熊野宮という小さな祠がありました。緑に囲まれていて、とても雰囲気のある祠です。

さらに進んで、ようやく飯山観音へ。10分程度でしたが、とても清々しくて気持ちがよいプチハイキングでした。

飯山観音前には大きな駐車場とトイレがありました。とかくハイキングとなると、手洗い場やトイレが気になる所ですので、とても便利です。
このエリアは白山順礼峠ハイキングコースがあり、ここ全体がいい山白山森林公園になっています。すべてのハイキングコースを歩くと、90分くらいかかります。山頂まで284メートルです。ハイキングの準備をしてお天気の良い日に周るのも気持ち良いと思います。

飯山観音こと長谷寺

ここからは、いよいよ飯山観音こと長谷寺へと参拝に向かいます。

駐車場(トイレ)から、少し急な坂道を登って高台にある長谷寺へ。

長谷寺は「ちょうこくじ」と呼びます。入り口には『イヌマキ』という巨木が立っています。この木は、室町時代に植えられた老木で、巡礼者や参拝者の長寿を祈願して植樹されたものだそうです。推定樹齢は400年とされています。

イヌマキは、「かながわの名木100選」に指定されています。

長谷寺は高い所にありますので、眺めがすばらしいですね。

『イヌマキ』の木からは石段を登って御本殿へと向かいます。

こちらが長谷寺です。

長谷寺は、真言宗のお寺で、坂東三十三ヶ所の第六番札所です。観音堂および厨子は市指定文化財になっています。

長谷寺には、坂東三十三ヶ所の石像が並んでいますので、一周りすると三十三ヶ所のお参りもできるようになっていました。

こちらは、銅鐘(神奈川県の重要文化財)です。

長国寺の参拝を終えてから、仁王門から帰ることにしました。長谷寺に背を向けて右側に仁王門があります。仁王門に収められている仁王門と金剛力士像は1709年のものだそうです。

仁王門の仁王様です。表情がほんわかしています。

ここから、最初にスタートした観光案内所の方向に向かって戻りつつ、厚木龍蔵寺をめざします。急な石段を降りて帰路へと。

道々には、彼岸花が美しく咲き誇ります。

川沿いの道は爽やかで、真っ赤な彼岸花が美しい。

 

龍蔵寺

厚木龍蔵寺は、美しい水が流れる川辺にありました。厚木龍蔵寺は歴史が古く、700年代に建てられた神社だそうです。源頼朝由来の厚木の鎮守です。

小さな神社ですが、丁寧に整備されていると思います。

丹沢は水が綺麗ですね。

今回いただいた御朱印です。飯山観音こと長谷寺さんの御朱印です。皆様もお詣りくださいませ。

<観光マップ>

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