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【箱根関所跡】箱根観光で外せない『箱根関所』は、日本で唯一完全再現された関所。見どころ解説

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YOKO
YOKO

再現性が高くリアリティが感じられるスポットだよ

この記事では

2007年に完全復元された箱根関所の見どころについてまとめています。私は、初めて箱根関所跡を訪れました。行ってみると、その再現クオリティが圧巻すぎて驚き。写真と共にご紹介します。

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箱根関所は400歳

箱根関所は誰もが知る江戸時代交通史の重要な史跡。
箱根関所は江戸幕府により、元和5年から明治2年まで相模国足柄下郡箱根の芦ノ湖湖畔に設置されていました。

箱根関所が現在の場所に設置されたのは、江戸時代の初期である1619年のことと言われています。単純計算すると、昨年(2019年)でちょうど400歳になります。

江戸時代、徳川幕府が設置した関所は53ヶ所。
その中でも、❶中山道の木曽福島、❷群馬県の碓氷、❸東海道の新居、そして❹箱根関所の4つは重要な関所として位置づけられていました。

当時、関所で行われていたのは、特に出女(でおんな)と入鉄砲(いりでっぽう)の取締りです。

出女(でおんな)とは、
人質として江戸に住まわせていた大名の妻子が逃亡する事。それを防止する目的として取り締まりを行っていました。

入鉄砲(いりでっぽう)とは、
江戸を攻めるための鉄砲の流入のこと。これを見張るために取り締まりが行われていました。

当時、実際には入鉄砲(いりでっぽう)の取締よりも、主に出女(でおんな)を厳しく取り締まっていたそうです。

現在の『箱根関所』では、実際に行われていただろう取締りに関わる施設などが完全再現されており、リアリティあふれる施設となっています。2007年にオープンしており、とてもキレイな施設です。

箱根関所入り口

江戸口御門

箱根関所跡には専用駐車場がないので近隣の駐車場に停めて向かいます。(『箱根関所資料館』側にあった駐車場に駐車しました)

駐車場のすぐそばの階段を降りると、すぐ『箱根関所資料館』が見えてきます。駐車場から行くと関所よりも先に資料館があるのですが、帰り道に寄ることに。

箱根関所資料館

『箱根関所資料館』を素通りして、芦ノ湖沿いに関所の方に向かいます。木々が美しく整備されていました。

江戸口御門

まずは、江戸口御門と千人溜があります。
千人溜とは旅人が関所を通るために待機する待合所です。高さは6.1mあり、屋根や外観は「栩葺」、「渋墨塗り」です。

江戸方面から来た人は、この門から中が箱根関所の構内になります。西へ向う旅人はこの門の前で身支度を整え、関所の中へと入りました。

江戸口御門の前には『矢場』がありました。ここは弓矢や鉄炮をうつ練習をする場です。芦ノ湖の方に向かって矢をうつそうです。

いきなりリアリティが感じられる建物が続き、期待大です!

矢場

私は箱根関所について、ほとんど知らなかったのですが、リアルに作られた関所を見ながら歩くと、江戸時代の様々な情景が目に浮かび、想像すると楽しくなってきます。

これからは時代劇などの映画を観るときも、箱根関所を思い出すと、さらに理解が深まるかも知れません。

当時、箱根関所は6:00〜18:00までの間に通れる関所でした。午後6時には閉門したそうです。そのため、午後6時以降は旅人であっても関所を通れなくなるため旅籠に泊まって翌日箱根関所を目指しました。閉門が早くて、当時の旅人は困ったでしょうね。今よりも時間に対する感覚がシビアだった時代です。

発券所

まず最初に、券売所でチケットを購入する必要があります。
まずは、江戸口御門から道の真ん中を歩いて券売所までいき、チケットを購入しましょう。そうしないと建物を詳しく観ることはできませんのでご注意を。

こちらが券売所です。

京口御門

券売所でチケットを購入したら施設を鑑賞していきます。まずは、反対側の御門である京口御門へ。江戸口御門と対にになるように配置されている門です。券売所の目の前にあります。こちらにも旅人が待機する千人溜があります。

つまり関所の江戸側と京側にそれぞれの門があり、その中に取締をする番所があるという構造です。こちらが京口御門の千人溜です。

京口御門

(うまや)

京口御門のすぐ脇に『厩(うまや)』があります。五頭の馬がつなげられるようになっていたそうです。、幕末にんなると馬は2頭しかおらず、掃除道具や火を消す道具などが納められる納屋になっていたそうです。

また、箱根関所のすべての壁は『渋墨塗』という黒い塗装が施されています。
柿渋と松木を焼いた煤(すす)を混ぜたものだそうで防虫効果があるのだそうです。これも、丁寧に再現されたものです。真っ黒でとてもシックに感じました。

厩と渋黒塗の壁

大番所・上番休息所

こちらが、大番所と上番休息所です。この部屋に役人がつめていて、旅人の関所改めを行っていました。関所の中心となる建物です。中には人見女(ひとみおんな)や役人の人形が配置されており、当時の様子を再現しています。

人見女とは、『出女』を調べるための女性の役人です。当時も女性の操作は女性が行っていたのですね。(笑)恐ろしげなお婆さんの場合が多く、「改め婆」などとも呼ばれていたそうです。女性をくまなくチェックします。

足軽番所

大番所・上番休息所の向かいには『足軽番所』があります。ここは、関所破りをした罪人が収容される獄屋や、足軽が控えていた控室です。

昼間は足軽が控え、夜は足軽が寝ていました。足軽のための部屋や休息所、不審な武士などを留め置く「揚屋(あがりや)」、関所破りをした罪人などを一時的に拘置する獄屋(牢屋)などが再現されています。

当時は、こんな風に番所に詰めていたのでしょうね。

遠見番所

足軽番所の裏側には、高台の上から芦ノ湖や街道沿いを見張る『遠見番所』があります。100段近い階段を登って遠見番所まで行くことができますので、ぜひ行ってみてください。

高台からの絶景が清々しいですよ。

箱根関所で唯一の二階建ての建物です。
四方に開かれた大きな窓から、2名の足軽が交代で芦ノ湖や街道沿いを見張っていたそうです。

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芦ノ湖

遠見番所がある高台から望む芦ノ湖です。
当時は、ここから芦ノ湖沿いに侵入してくる不審船を見張ってたそうですが、今は観光地なので、絶景が気持ちよく、当時とは様相が違いますね!

井戸

江戸口と京口の千人溜にそれぞれ1ヶ所ずつ井戸が再現されています。
関所構内には2ヶ所の井戸があり、関所の役人たちが利用していました。

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お土産やお食事

箱根関所の中には数店舗のお土産屋さんやお食事処があります。
あまりお腹は空いていなかったのですが、お蕎麦屋さんがあったのでお蕎麦をいただきました。ここのお蕎麦は、田舎そばでとても美味しかった!おすすめですよ!

塩辛などもあったので、お腹が空いてたら、もう少し食べたかったな。

冷たいお蕎麦

箱根関所資料館

箱根関所を満喫した後は、帰りに箱根関所資料館に立ち寄りました。

関所手形や象が関所を越えた話や関所破りの記録、関所日記書抜などの古文書、武器類などが展示してあります。

箱根関所の歴史を詳しく学ぶことができますのでおすすめです。必ず立ち寄ってみましょう。

全国に53か所余りのあった関所の中でも、当時の姿を完全復元している関所は日本で唯一箱根関所だけです。

江戸時代末期に大規模な改修工事を行った際の資料が残っており、それを元に2007年に大幅リニューアル(完全復元)しています。

とても貴重な復元です。
箱根神社、九頭龍神社、芦ノ湖とセットで、ぜひ立ち寄ってみてください。箱根神社、九頭龍神社、芦ノ湖のブログも下記に掲載しておきます。

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箱根関所跡の情報

概要
開館時間3月1日〜11月30日 午前9時〜午後5時 / 12月1日〜2月末日 午前9時〜午後4時30分

※入場は閉館の30分前まで 
※標準観覧時間:約45分 
※車いすの貸出無料(2台まで)
年中無休
観覧料金大人 500円(箱根フリーパス等、400円)
小人 250円(箱根フリーパス等、150円)
※団体料金あり
※障がい者等無料制度あり
アクセス【電車・バス】小田原駅・箱根湯本駅より「箱根町港行」箱根登山バス、または「箱根関所跡行」伊豆箱根バス利用

小田原駅より約55分、箱根湯本駅より約40分
箱根関所跡下車徒歩2分
【車】
小田原厚木道路小田原西ICより箱根新道を経由し約40分
東名御殿場ICより車で50分 / 国道1号三島より車で40分
※専用駐車場はございません。近隣の駐車場をご利用下さい。
【船】
箱根海賊船「箱根町港」より徒歩5分
箱根 芦ノ湖遊覧船「箱根関所跡港」より徒歩2分
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