気がつけば年があけ、さらには、2018年も2月に突入しました。実にあっという間に日々が過ぎていきます。
私は、1年を通して実に様々な観光スポットにお邪魔している訳ですが、気がつけば、昨年秋の京都観光の写真を全く整理しておりませんでした。毎年、『行きたい』『行きたい』と切望していた秋の京都観光。昨年の秋は、運良くスケジュールが合ったので、ベストシーズンに京都観光することができたのでした。
京都といえば、言わずもがな、春の桜のシーズンと秋の紅葉シーズンは、全国の中でも別格な景色を見ることのできる観光スポットです。しかし、桜も紅葉も、時期が限られていますので、その時期に休みを利用して観光に行くのは、なかなか難しいものがあります。
ちょっと時期が外れるだけで、桜が散りかけていたり、紅葉もまばらだったりと、悩ましいのが京都観光ですね。
しかし昨年は、最もピークの時期に京都観光できたので、写真を交えながら観光レポートいたします。
嵐山駅からスタート 宝厳院へ
昨年の秋の京都観光は、1泊で京都市内を回りました。
1日目は嵯峨野・嵐山方面です。渡月橋の近くに宿をとり、初日は朝から嵯峨野・嵐山を散策となりました。
嵯峨野・嵐山といえば、日本でも有名な観光地ですね。朝早くから大勢の観光客でごった返し、嵐山駅などの賑わいは別格なものがありました。
嵐山駅からスタートして、まずは天龍寺。雲龍図と美しい庭園が有名なお寺です。ここは、あまりにも有名ですし、複数回参拝したことがありますので、こちらは、ちょっと割愛いたします。
次に、天龍寺のそばにある宝厳院。
実は、宝厳院に訪れたのは初めてでした。天龍寺から歩いて数十メートルの所にありますので、天龍寺を訪れたらそのまま宝厳院に行くのがお薦めです。
実は、宝厳院は紅葉の名所なんだそうです。(知らなかった)さらに、宝厳院の庭園は室町時代に中国に2回も渡った禅僧によって作られたものです。この庭園は嵐山の景観を取り入れた『借景式山水回遊庭園』です。『借景』というのは、その名のとおり、景色を借りるということです。つまり、嵐山の自然の風景も庭の一部にして作られた庭園ということです。
よって、庭園内を散策しながら、自然の音や風の音を聴いたり感じたりして、心が穏やかになる庭園そのものです。小ぶりな庭園なのですが、紅葉シーズンは、この庭園は必ず見たほうが良いと思いました。
これは、獅子の顔のような岩であることから、『獅子岩』と命名されている岩です。まわりの紅葉とあいまって、とても迫力のある岩でした。ここは、ぜひ写真に収めましょう。
さて、宝厳院を見て回った後には、そのまま竹林方面に歩いて移動。お寺とお寺の間はそれほど離れていませんので、風景を観ながら徒歩で移動が最高です。レンタサイクルもありますが、嵐山付近は人が多く、自転車に乗りにくいと思われます。
(さらに、電動アシスト付きの自転車も無かったので、レンタサイクルは使わず徒歩で移動。)次は有名な縁結びの神社、『野宮神社』に参拝しにいきました。
縁結びの神様 厳かな野宮神社
野宮神社は良縁・子宝・学問の神様です。その昔、天皇の代理で伊勢神宮にお仕えする斎王が伊勢へ行かれる前に身を清められたところなのだそうで、由緒ある神社です。源氏物語にも登場しますので、特に女性層に人気の神社です。
特に、神社入り口の大鳥居は『黒木鳥居』といい、クヌギの木の皮を剥かないまま使用する日本最古の鳥居なのだそうです。確かに、黒光りした美しい鳥居の佇まいが素晴らしかったです。
さすが縁結びの神社だけに、参拝者のほとんどが女性陣でした。(笑)
野宮神社は何回か来ていますが、竹林の中にひっそりと佇む野宮神社は、昔は静かで厳かな雰囲気だったのですが、最近は観光客がすごくて、活気にあふれた神社になったようですね。
野宮神社から、また歩いて移動したのが常寂光寺。
紅葉シーズンは絶対はずせない 常寂光寺
実は、秋の紅葉シーズンに一番来たかったのが、この常寂光寺です。昔、新緑のシーズンに訪れた事があったのですが、ピークの紅葉シーズンでは初めてでした。
ここは、山門から続く緩やかな石段を登りながら、周りの景色を眺めると、とても気持ちのよいお寺さんです。とても静かで木々のさざめきが山全体から聞こえてくるようです。非常に気持のよい空間なので大好きなお寺なのです。
新緑の緑のシーズンも気持ち良いですが、紅葉シーズンの美しさは、これまた別格。さすが、紅葉の寺という感じですね。
京都、嵯峨野・嵐山の紅葉狩りには、はずせないお寺です。
そして、最後は、常寂光寺から二尊院へ。
静寂に包まれた二尊院
二尊院もまた、とても美しいお寺です。
常寂光寺の方は素朴な佇まいを感じるのですが、二尊院はシンプルで上品さを感じるお寺だと、私は感じています。
もちろん、その静寂さは常寂光寺と同じ。整然とした山門からの緩やかな石段が、とても大好きです。総門をくぐった瞬間から、二尊院の厳かな雰囲気に包まれ、都会の雑踏で疲れた精神が、ゆっくり落ち着いていくのが心地よいのです。
特に、真っすぐに伸びた参道は「紅葉の名所」。約百メートルの間にモミジとサクラの木が交互に植えられいますので、桜のシーズンも美しい参道です。
二尊院は、その名の通り「釈迦如来」と「阿弥陀如来」の二尊を祀るお寺です。重要文化財に指定されています。
最後に嵯峨野・嵐山観光のポイントと注意点をまとめておきたいと思います。京都観光は数年ぶり、4回目くらいなのですが、以前と比べると、とにかく外国人観光客が多いです。
アジア圏の方から欧米の方まで、実に幅広い外国人観光客がいらっしゃっています。皆さん、京都が好きで来ていらっしゃると思いますが、神社仏閣巡りの日本のマナーのようなものが、ちょっと分からない場合もあるようです。
でも、日本の皆さんは、暖かく見守っていただければいいなと思います。独特な日本文化は、私達日本人だって、マナーをきちんと守れているか疑問です。ましてや外国人の方々だったら尚更です。
なので、ちょっとマナー違反であっても少し多めに見てあげたいなと思いました。それ以上に、日本の良いところを、自国に持ち帰っていただき、口コミしていただければ嬉しいなと思います。
素敵な京都を、気持ちよく楽しく観光したいですよね。
最後に、渡月橋から見る夕暮れです。
今回いただいたご朱印です。