お天気が続く週末ですが、日本国民全体が新型コロナウィルス感染症の蔓延を警戒しているせいか、高速道路が比較的空いています。高速道路が空いているということは遠出しやすいということですので、久しぶりに沼津方面に観光にでかけてきました。
沼津港は魚介類が美味しく安いので、年末の買い物などによく行っていましたが、最近は横須賀に買い出しに行くことが多くなったため、沼津方面の観光は久しぶりでした。
静岡県といえば『三嶋大社』が有名です。三嶋大社の参拝については、以前のブログにまとめてありますので、こちらも是非御覧ください。今回は、ちょっとニッチで珍しい神社を巡ることにしました。
山王さん 日枝神社
まずは、沼津市平町にある『山王宮 日枝神社』に参拝。
こちらの神社は平安時代、900年余の歴史を持つ神社です。地元の方には『山王さん』という通称で呼ばれ、親しまれているそうです。大通りに面した街中にあるので、ここだけが静寂な空間という感じで、趣ある神社でした。
このあたりは、平安時代は、関白藤原師通の領地だったそうです。関白藤原師通は38歳の若さで逝去し、その後に師通の母親が日吉大社の御神霊を分祀したのが、こちらの神社の起源だそうです。
『山王宮 日枝神社』の境内には、学問の神様である菅原道真公を祀る日枝天満宮がありました。毎年1月には、『天神祭り』が開催され、子どもたちの書の展示や筆の供養が行われたり、受験生が合格祈願のお詣り参拝しにくるそうです。
神社のお守りなども合格祈願や学業成就に関するものが多くあります。
鳥居をぐぐって、さっそく参拝。
参道の脇には記念碑がありました。こちらの記念碑は鎮座800年を記念して建てられた記念碑です。
こちらは『三春の滝桜』樹齢20年ほどの枝垂れ桜です。福島県から運ばれた苗木から育てたそうです。ソメイヨシノよりも少し早く咲き始めるそうです。桜の季節に観に行きたいですね。
手水舎で手を清めてから参拝。
二の鳥居の左側に『日枝天満宮』があります。こちらに菅原道真公が祀られています。中には、子供たちが勉強に使った鉛筆や筆などが納められているそうです。学問の神様です。
日枝天満宮の前に『天神さまの神牛』があります。良くなりたい部位を撫でると良いそうです。
こちらが社殿です。
日光東照宮の『見ざる 言わざる 聞かざる』は有名ですが、こちらの山王宮 日枝神社では『うらみ いかり ねたみ』などの悪い心をもたない『思わざる』を大切にしているのだそうです。
社殿の脇には満開の河津桜の木が美しく咲き誇っていました。一足先に、ここだけ春が訪れたような美しさです。ピンクの河津桜がとても綺麗です。
こちらが山王宮 日枝神社の御神木です。樹齢450年の『しいの木』です。
ひっそりと佇む山王宮 日枝神社でしたが、河津桜が見事で心が癒やされました。その他、ソメイヨシノなど桜の木も沢山植えられていますので、桜の季節も楽しみですね。
こちらが今回いただいた御朱印です。
沼津港で新鮮魚介を堪能
山王宮 日枝神社を参拝した後は、少しお腹が空いたので、近くの沼津港にランチを食べに移動しました。
沼津港には水揚げされた新鮮な魚介類が食べられ、比較的リーズナブルな価格で購入できます。様々な飲食店が並んでいますので、毎回、どこに入るか悩んでしまいます。今回は、仲買業者の直営店である『さすよ亭』で食事することに。
店内は広々していてゆっくりと食事ができます。
今回は、お刺身定食をオーダー。その日捕れた新鮮な魚介類の定食です。新鮮なので、お刺身の臭みが少なく、とても美味しいです。付け合せのもずくやお味噌汁も美味しい!
その他、海鮮丼などもオススメです。
食事をした後はマーケットの方に移動。『さすよ亭』の真向かいにあります。メインの大通り沿いです。こちらではお土産用の魚介類が購入できます。この日は、キンメとアジの干物を買って帰りました。
キンメの干物です。大きくて肉厚!
マーケットは海が見られるテラスがありますので、こちらで海を見ながらのんびりするのもいいですよ。ここから遊覧船も出ているそうです。
そして、こちらはお寿司屋さんのだし巻き卵。柵でお持ち帰りができます。少し甘いだし巻き卵です。賞味期限は3日間、冷凍すれば2週間保存できます。
割狐塚稲成神社
沼津港で食事と買物した後は、最後に『割狐塚稲成神社(わりこづかいな りじんじゃ)』へと移動。割狐塚稲成神社は、ちょっと変わった神社です。割狐塚稲成神社は富士山の溶岩石で囲まれた境内の中にあるお稲荷さんです。
広々した駐車場があり、真っ赤な鳥居が沢山見えます。木々に囲まれて盛り上がっている小山が富士山の溶岩石です。
社務所の脇には大きな一本松が。
朱色の鳥居をくぐって境内まで。
割狐塚稲成神社は、商売繁盛や家内安全のご利益のある神社です。富士山の溶岩石には6メートルほどの小さな塚があり、ここに老いたきつねが住み着き、夜になると、その割れ目から狐が飛び出したという言い伝えがあります。
一万年前の富士山の噴火で、『三島溶岩』と呼ばれる大量の溶岩が流れ出し、この場所まで到着し割狐塚を作りました。
割狐塚は自由に歩くことができます。ちょっとしたアミューズメントスポットのようです。天然ですから、とても雰囲気があります。
溶岩石の間から大きな木が生えていたりします。生命の力強さが分かる造形ですね。
こちらが拝殿です。拝殿のドアは人感センサーで自動ドアで開くようになっています。少し不思議体験です。
参拝後は社務所で御朱印をいただきました。ただ、宮司さんがご不在でしたので書き置きの御朱印をいただいて帰りました。書き置きの御朱印の所に賽銭箱があるので、こちらにお金を入れて頂いて帰ります。
こちらが今回いただいた御朱印です。